留学の在留資格で入国しながら、大阪市西成区のあいりん地区で急増する「カラオケ居酒屋」で長時間働いたとして、大阪府警西成署は21日、入管難民法違反(資格外活動)の疑いで、中国籍の留学生の女(24)=同市大正区=を逮捕したと発表した。容疑を認めているという。

大学の単位取得ゼロ 別の中国人雇い…

 逮捕容疑は4月6〜14日、あいりん地区で自身が経営するカラオケ居酒屋「百楽門(バイラクモン)」で、在留資格で許可された週28時間を超えて勤務したとしている。

 同署によると、女は日本語学校を経て2年前に大阪府内の私立大に入学したが、昨年度の単位取得はゼロで、通学の実態はなかった。昨年2月から店を経営し、中国人女性を店員に雇っていたとみられる。

 あいりん地区の中国人女性が働くカラオケ居酒屋をめぐっては、住民から騒音やゴミ出しなどをめぐる苦情が相次ぎ、府警や市などが定期的に立ち入り検査を実施。今年3月には、別の中国人女性経営者が、在留資格を得るため偽装結婚した疑いで逮捕されたことが明らかになっている。

産経新聞